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by blinkey
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メディアの浅薄な一面(ピアノマンの顛末より)

私も以前の記事(直立レッサーパンダの背後で何が?)で少しだけ触れたが、マスコミ(特にTV)が総力でやっていた例の「ピアノマン」について、なんと彼は芝居だったという。

「ピアノマン」が沈黙破る…同性愛者のドイツ人(読売新聞)

ぷぷぷ。思わず失笑してしまう。
よくもまあ裏取りもせずにあそこまで大々的にキャンペーンのような報道ができるものだ。ワイドショーはともかく、「報道」とうたっている例のニュース番組なんかは、どう言い訳するのだろうか?今回はいつもと違って海外のメディアもかなり踊らされている感があるので、病院を含めて一番「ピアノマン」近くの情報ソース周辺について、相当疑問がある。

それはともかく、今回の記事では「ピアノマン」騒動をしていたメディアを糾弾したいわけではない。触れたいのは、情報の受け手のメディアリテラシーについてだ。この用語については最下部を見ていただくとして、そもそもこのようなTVメディアの報道を許しているのは、私たち情報の受け手側にある。

あるTV制作関係者の言では、若貴騒動やくだらないゴシップ報道のようなことをなぜやるのか?、といった問いに対し、「視聴率が取れるから、嫌だけど仕方なくやっている。」というのがあった。鶏が先か卵が先か、の議論の感もあるが、スポンサーからお金をもらってやっている商業メディアは、受けがよければそれを取り上げるしかないのだろう。だからこそ受け手の質が問われるのだ。

くだらない情報だって、周辺の人間との話の種にもなるし、真面目な話など考えたくもないという状態の人やセンセーショナルな話題を求めるいわゆる典型的な大衆には必要で、一切報道するなと言っているわけではなく、TVならワイドショー、活字なら大衆週刊誌があれば事足りる。このあたりは、情報の提供側に一考してもらわなければいけない。

今回一番注意したいと思うのは、この最初の嘘の情報が嘘の憶測を呼び、雪だるま式に全世界のメディアを覆ったことだ。「こういうことは良くない!」というよりは、このような浅薄な一面をメディアは持っているということを、情報の受け手が理解しておくことが大切だ。

他の例で言うと、イラク戦争開始時に「イラクの漏れた重油で瀕死の鳥」の映像が世界のメディアに流れたが、あれは今では「イラクは悪だ」とするアメリカのプロパガンダであったことが判明している。今回の「ピアノマンは嘘だった!」というこの報道も情報の出所は英大衆紙デイリー・ミラーで、正確でないかもしれないが日本で言えば「東スポ」のような新聞であり、しばらくすると、「ピアノマンは嘘だった!というのは嘘だった!」という情報が出てくるかもしれない。

日常生活を普通におくっている各個人が、世の中に氾濫する情報の一々について真偽を確定することなどは到底出来ない。それゆえに「情報をどう受け取って消化するか」「何か情報が出る度に真に受けて右往左往しない」といった態度、メディアリテラシーが重要なのだ。小中学校では、英語なんてやらなくていいから(あの量ならやってもやらなくても同じという意味)、こういうことに関した教育をきちんとしてほしい。

自分の行動を決定する上でも、メディアに質の高さを求めるためにも、結局は私たち個人個人の「情報」に対する意識が重要だ。

【参考URL】
メディアリテラシー(情報マネジメント用語事典)

22:45追加
普段あまり見ない文中の「報道」番組を、TVの二画面機能を生かしてチェックした(笑)ところ、「まずいことには触れない」態度ではなく、素直に謝罪していた。だから良いというわではないが、昔のNステーションの所沢ダイオキシンなどの冤罪報道などと比べて害がある情報ではないので、まあいっか。新聞もそうだが、重大な誤報の場合の訂正は、同じ大きさの枠や時間を使って反省会をやってほしいところ。
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by blinkey | 2005-08-22 21:24 | ニュース・社会