STRIKIN' BACK!!


by blinkey
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

小泉郵政民営化 その2:小泉首相周辺の人物、その政治手法とメディア

その1:郵政民営化法案そのもの
その3:早急な民営化を望んでいる者達

小泉さんが歓迎ムードで首相になった当初に比べて、今は完全に評価が二極化してきている。一方は、小泉首相を織田信長などになぞらえて「改革の旗手」として、日本を変えるために多少の犠牲は厭わず突き進んでほしいと評価する人たち。もう一方は小泉首相をヒトラーなどになぞらえて、強権を振りかざし独裁的な手段で、日本を誤った方向へ導こうとしていると危機感を持っている人たち。ここまで極端でなくても、「何となく小泉さんがよさそう」と前者の意見に追随する人たち、「このまま小泉さんじゃやばいな」と後者に追随する人たちもそれぞれ多いことだろう。

ともかくはっきりしていることは、小泉首相は近年にない存在感のある首相であり、このたびの選挙の結果が日本の将来に少なからぬ(少なくとも今までの選挙より大きい)影響を与えるだろうということ。この大きい存在感を生み出した理由としては、「変人」と言われる斬新な政治手法と、そもそもTV・新聞などのメディアが煽ったことによるところが大きい、ということは疑う余地がない。

この政治手法やメディア対策については、小泉首相のキャラクターによるところも大きいが、それを陰で演出していると言われているのが、飯島勲首相首席秘書官だ。よく「官邸主導」という言葉も聞くようになったし、首相が北朝鮮に訪問した際に一緒に映像に写っていた悪代官面の彼を見た人も多いだろう。首相の権力に比例してかなりの権力を振るっているようで、昨年、日本テレビに対し「取材源を明らかにしないなら同行取材を拒否する」と恫喝した事件も記憶に新しい。彼についてはその他いろいろな話があるが、一秘書官がここまで露出されることから考えても、私たちの見えないところでの相当な強権ぶりは想像できる。

その他小泉さんとセットで語られる人物としては、内閣府特命担当大臣の竹中平蔵だ。特命と言えば只野仁だが(笑)、竹中さんが、只野のようにわかりやすい正義の味方であれば誰も悩まない。個人的には、竹中さんは人間的にそれなりに好感が持てる。飯島秘書官と違って(笑)。一方の人たちには絶大な支持を受けている(おわかりでしょうがその3に書きます)。また他方では、彼の市場原理主義・金融至上のネオリベ的な経済理論を蛇蝎のごとく嫌い、「売国奴」とレッテル貼りをする人たちがいる。

さらに「小泉応援団」で表面に出ている人に、武部勤自民党幹事長がいる。彼は狂牛病騒ぎの時にアホ扱いされたが、元来人の良い政治家であったようだ。しかし最近は権力を持たされて「ミニ小泉」化し、反小泉勢力に強権を発動し、彼らの批判の矢面に立っている。今後小泉勢力が衰えたら、この人は生きていけないだろうな・・・。それもあって今は反対勢力を立ち直れないくらい叩く必要も出てくるのだろう。山本一太参院議員も「小泉チルドレン」と言われるほどの応援団で、この度の解散後に郵政民営化反対派への「刺客」となることを志願したらしい。

そしてさらに当然のことながら選挙用に一気に「新人」の応援団が増強されている。TVなどでも散々やっているが、一応ここの自民党公認候補一覧から目についた新人を自分なりに拾ってみた。メディア受けを狙ったものとしか思えない候補者の他に、財務省の官僚や首相秘書官などの名前が並ぶ。なぜ財務省出身者が多いかと言えば、小泉さんが旧大蔵省の族議員であり、いわゆる金融族だからだ。「官から民へ」というスローガンの元に郵政族や道路族は葬っているが、金融族は優遇。これでは結局省庁の争いにしか見えない面もある。この点から見ると、巷間言われているように小泉さんが永田町と霞ヶ関との癒着を断ち切る、とは思えない。実際どこかの官庁官僚の後ろ盾がなければ現状では、これだけ長く首相をすることなどできないのだろう。それは細川首相がすぐにいなくなったことからも推察できる。

[メディア受け担当]
愛知 4区 藤野真紀子・料理研究家(この過去の日記のキャッシュの中に、面白い政治家としての自己否定あり)
広島 6区 堀江貴文・ライブドア社長(公認ではないが、同じこと)

[財務省の官僚]
山梨 2区 長崎幸太郎・財務省主計局主査
静岡 7区 片山さつき・財務省国際局開発機関課長
東京20区 木原誠二・財務省国際局課長補佐

[その他ピックアップ]
山梨 3区 小野次郎・首相秘書官
鳥取 2区 赤澤亮正・日本郵政事業開発部長
佐賀 2区 土開千昭・元郵政公社職員←どういう事情なのだろうか・・・(笑)
岐阜 1区 佐藤ゆかり・自由民主党財政改革研究会アドバイザー
(クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券のチーフエコノミスト)

ホリエモンについては、面白い記事もあるので、興味のある方はご参照を。
ジャーナリスト山岡俊介氏による「堀江氏はまず持参金付きで自分を民主党に売り込んだ」という話。

このままだと話が広がりすぎて手に余るので(笑)、周辺人物については一旦おいて、次に、現在の偏執的とも思える小泉さんの手法・自分の郵政民営化法案可決への執念が何に起因するものなのか考えてみたい。「その1」で述べたような「ハゲタカ外資への不安」や「出口改革(特殊法人や財投)の不十分さ」が指摘されながらも、なぜ一切議論に応じず、邪道とも言える方法で解散という手段を取ったのか。時短のため、関係しそうな要素を箇条書きで。

・性格(小泉・竹中案が絶対で、これで日本は良くなると本気で確信している)
・性格(よく言われる冷徹さ。ついてこれない者はおいてゆく)
・角福戦争(清和政策研究会)の怨念、または、郵政大臣時代の郵政族や官僚への怨念
・金融族としての政治的立ち振る舞い
・議論に応じたら、過去の自民党のやり方のように懐柔されてしまうという思い
・長期間トップに君臨し、権力に酔っている
・マジで実はアメリカの手先、または、周辺ブレーンの操り人形
・結果がどうでるかわからないが(改革の有効性について確信はないが)、とにかく賭ける(祖父からの博打打ちの血)
・気が狂った

相矛盾する要素もあるが、このような要素が複合的に作用しているのだろうか。数学のように答えがあるものでもないが、自分の国のトップが発狂というのは勘弁してほしい・・・。ともかく政権に長く居座ることは絶対に悪影響が出る、と個人的には考える。唐の玄宗皇帝、では多少例が古すぎるか。専制国家・共産主義国家は当然ながら、アメリカ合衆国史上唯一4期の任期を務めたフランクリン・ルーズベルト大統領なども、完全に私見だが、ろくでもない人物だと思っている。

さて最後にメディアについて。このブログでも過去数回メディアの軽薄さなどに触れているので、ここでは小泉勢力との親和性について述べるにとどめたい。

メディアが流す同じ情報でも、受け取る人または受け取り方によって当然異なってくる。いろんな掲示板などを見た限りでは、大雑把に、小泉改革支持者は「どうしてマスコミはこう小泉の改革に否定的なんだ。中身のない民主党ばっかり持ち上げてる。」と感じているし、小泉首相に批判的な人は「どうして小泉を利するような表層的なことしか流さないんだ。中身をちゃんと伝えろ。」と感じているようだ。人それぞれの感じ方の問題だから何とも言えない。

ただ、時間的制約のあるTVメディアでは難しいことを伝えにくいし、難しいことをやっていたのでは視聴率が取れない。実際私が「その1」で書いたようなもののもっと正確で詳細な内容の説明を、TVで熱心に見る人がどれくらいいるだろうか?わかりやすいことは大事だが、度が過ぎると衆愚政治に陥りやすい。わかりやすいことを連呼し、たまに面白いことを言い、見た目も悪くない小泉首相が、TVメディアと相性が良いということは確実に言える(言い古されていることだが)。

このことは小泉反対論者の決めつけではなく、小泉首相サイドでも意識しているということは、先日「B層」という定義でネットでも話題になっていた小泉首相サイドの資料からも明らかになった。詳しく知りたい方は下記のリンク先を参照してほしいが、要するに小泉首相サイドが支持を得ようと注力している対象というのは、「主婦やシルバー層など。具体的なことはわからないが小泉総理のキャラクターを支持する層。IQの低い層。」ということになっている。いくらなんでも国民をなめすぎだと感じたが、そういうプロモーション戦略は今までも成果を上げているわけだ。悪意を込めていえば「IQの低い人やつらは、俺についてこい!」といって成功しているということだ。この戦略が悪いと言っているのではなく、ここでも国民一人ひとりのメディアリテラシーが重要になってくる。

こう見てくると小泉首相云々ではなく、一部の「優秀な」政治家・官僚・外資・IT社長・マスコミなどが、私たち「愚かでIQの低い」多くの国民を「ある方向」へ誘導しようとする構図が見えて来ないだろうか?見えてこないかな(笑)。私だけの妄想?

ともかくこのあたりに関連させて、私の乏しい社会学の知識を全開にしたものが(笑)、「その3」ということになると予定しています。なんか事実を列挙して感想を述べるだけの予定が、でっかいテーマになっちゃった・・・。

【参考URL】
B層定義の画像ファイル(民主党松岡参院議員のページ。宣伝ではありません(笑)。一応ついでにこの人の政策も見てみたけど、外国人参政権の付与推進など、全く同意できない。他所でもB層情報は簡単に見つかります。)
[PR]
by blinkey | 2005-08-24 16:47 | ニュース・社会